【対談】「これが未来の同時通訳だ」と直感した。認定パートナー・フリート合同会社が語る、ポケトークカンファレンス活用の最前線
イベントのハイブリッド配信や国際カンファレンスの運営サポートを行うフリート合同会社。同社はポケトークカンファレンスの認定パートナーとして、多くの現場で導入・運用を支援しています。 なぜ数ある翻訳サービスの中から「ポケトーク」を選んだのか。そして、現場で感じるリアルな価値とは。 フリート合同会社の古里代表、大粒来(おおつぶらい)Director、そしてポケトーク社の陳・柳澤を交え、その舞台裏と可能性を語り合いました。


インタビュアー:陳
Part 1:経営視点 —— サービスへの信頼、日本が生き残るために「言葉の壁」を越える
話し手:フリート合同会社 代表社員 古里 氏 × ポケトーク株式会社 陳
陳:まず、フリート様がポケトークカンファレンスを知ったきっかけについて教えてください。
古里:私たちがサポートしていた国際的なカンファレンスで、当時まだベータ版だったポケトークのサービスに出会ったのが最初です。その時、「これが未来の同時通訳だ」と直感的に感じ、こちらから積極的にアプローチさせていただきました。

陳:当時、どのような課題感や将来のイメージをお持ちだったのでしょうか?
古里:従来の有人通訳では、急な手配が難しかったり、人の取り合いでブッキングできなかったりという課題がありました。今後、日本の労働人口が減少する中で、ヒューマンリソースへの依存は難しくなります。また、言語ごとに人と機材を手配するとコストが倍々に膨れ上がってしまいます。 その点、ポケトークなら一発で多言語に翻訳でき、「好きな言語で聞ける」という世界線が見えました。これは間違いなく時代の流れになると確信しましたね。
陳:AI通訳サービスは他にもありますが、なぜ「ポケトーク」だったのですか?
古里:確かに多くの会社がAI通訳を試みていますが、最終的な決め手は「翻訳精度の高さ」です。私自身、海外旅行でポケトーク端末を使っていた経験もありましたが、他社製品と比較しても、一番わかりやすい日本語を返してくれるという印象がありました。 初期のお客様の期待値は正直低かったのですが、だからこそ「思った以上に精度が高い」「平均9割以上しっかり答えてくれる」と、期待を超える満足度をいただけています。
陳:今後、この事業をどう展開されますか?
古里:現在、ポケトーク事業部は当社の新しい柱として、社内でも認知されています。今後は医療学会や行政など、機密情報を扱う場でのセキュリティ担保も含め、より一層拡大していきたいと考えています。
陳:少し視座を変えて、今後、この技術は世の中にどう役立つと思われますか?
古里:世界で日本が生き残っていくためには、海外との取引を増やしていかなければなりません。 でも、日本人はどうしても内向的になりがちで、「本当は取引したいのに」と閉じこもってしまうケースが多い。情報の格差をなくすためにも、この「言葉の壁」を取り払うツールは絶対に必要です。AI通訳が身近になることで、日本企業がもっとアグレッシブに海外と繋がれるようになると信じています。
陳:最後に、導入を検討されている企業の方へメッセージをお願いします。
古里:正直なところ、「まずは使ってみて、そこから考えましょう」ですね。 文脈の自然さにおいて、今一番自信を持っておすすめできるシステムです。 また個人的には、昔から使っていたユーザーとして、日本に根付いた企業であるポケトーク社を一緒に盛り上げていきたいという思いもあります。ぜひ一度、体験してみてください。
Part 2:現場視点 —— 運用の手軽さと、「有人通訳」にないメリット
話し手:フリート合同会社 Director 大粒来 氏 × ポケトーク株式会社 陳
陳:現場のプロである大粒来さんにお聞きします。導入以前、現場ではどのような課題がありましたか?
大粒来:一番はやはりコストですが、運営面では「同時通訳レシーバーの管理」が非常に煩雑でした。高価な機材なので、お客様のご自宅まで回収しに行ったり、帰国直前の空港の手前まで追いかけて取りに行ったりしたこともあります(笑)。 また、有人通訳の場合、通訳者さんが事前の準備のために資料提出を強く求められます。クライアントとの間に入ってその調整をするのが非常に大変でした。
陳:切実ですね・・。初めてポケトークカンファレンスを担当された時の印象はどうでしたか?
大粒来:正直、最初は「ポケトークって何?」というところから始まりました。名前は聞いたことあるけれど、カンファレンス版ってどういうことだろうと。でも実際に触ってみて、音を入れるだけで翻訳が表示されるのを見て「これはすごく便利だな」と感動しました。日本語の文字起こしがすごく綺麗だなという印象は、最初からずっと変わらないですね。

陳:現場ならではのトラブルや苦労話はありますか?
大粒来:ベータ版の頃は正直、翻訳が始まらなかったり、音を読み込まなかったりと苦労しました(笑)。でも製品版になってからは安定性が格段に上がりましたね。最近のアップデートで「不適切な表現のフィルタリング機能」が実装されたのも大きいです。ビジネスの場で誤訳によって不適切なワードが出ると、会場が「ざわっ」とするんですよ。運営としてはヒヤヒヤするので、あの機能には助けられています。
陳:実際の業務フローについても教えてください。普段、案件のご相談から当日まではどのような流れで進むのでしょうか?
大粒来:基本的には、まずお客様へのヒアリングを行い、お見積もりを出します。発注が決まったら、会場の設備やタイムテーブルといった細かい部分を打ち合わせて、当日の本番に挑むという流れですね。
陳:有人通訳の場合と比べて、準備の違いはどうですか?
大粒来:もう、劇的にシンプルになりました。 有人通訳の場合、通訳者さんは事前の準備(予習)のために発表資料や原稿を強く求められます。「どこで・誰が・どの言語を話すのか」といった確認も細かく入りますし、クライアントとの間に入って調整をするのが非常に大変でした。 ポケトークカンファレンスなら、会場の設備とタイムテーブルさえ確認できれば、本番はパソコンやオーディオインターフェイスなど、スーツケースに収まる程度の機材を持っていくだけ。お客様の確認工数も大幅に減らせています。
陳:最後に、現場担当者の目線から、導入を迷われている方へメッセージをお願いします。
大粒来:従来の有人通訳よりも大幅にコストを削減できますし、何より「多言語」への対応力が違います。「たくさんの言語に翻訳したい」「コストを抑えたい」というニーズには確実にお応えできるので、まずは一度使って、その良さを実感していただきたいですね。きっと、運営の手軽さに驚かれると思います。
Part 3:ディスカッション —— 共に創る未来と、さらなる活用の可能性
参加者:フリート合同会社 古里 氏、大粒来 氏 × ポケトーク株式会社 柳澤、陳
陳:ここからはポケトーク社の柳澤も交えてお話しします。フリート様とはベータ版の頃から二人三脚で歩んできましたね。
古里:そうですね。初期にはトラブルもありましたが、あらゆるトラブルシューティングを経験し、それを乗り越えてきた知見が今の私たちの強みになっています。
柳澤:これまでは開発へのフィードバックも含め、フリート様の熱量に助けられてきました。今、純粋にお客様に喜んでいただける段階に来たと実感しており、大きな喜びを感じています。
陳:実際、現場をリードしてきた大粒来さんとポケトーク社とは、普段どのようなやり取りをされていますか?
大粒来:ほぼ毎日連絡を取り合っています。案件の相談はもちろんですが、機能面での深い質問や、「この機能の実装目処はいつですか?」といった改善要望やアップデート情報の確認なども頻繁に投げかけています。
陳:具体的にはどのようなフィードバックを?
大粒来:例えば、現場で誤訳や不適切な表現が出た際、ただ「ダメでした」と言うのではなく、「こういう翻訳が出ました」とログや画面キャプチャを共有するようにしています。そうやって細かいフィードバックを送ると、ポケトークさんからも即座に調査結果や回答が返ってくる。営業担当の方が将来の実装予定まで把握されているので、私たちもお客様に自信を持って説明できるんです。「より良いサービスにしていこう」という目標を持って、ワンチームで動けている実感がありますね。

古里:そうした日々の改善の積み重ねがあるからこそ、更にビジネスチャンスを広げられます。今、チャンスだと感じているのが「アーカイブ動画の翻訳(二次利用)」です。 有人通訳の場合、アーカイブに残すと二次利用料が発生したり、権利関係で難航することが多く、確認にも時間がかかります。でもAIならその制約がありませんので、パッケージとしてお客様に提案することで、価値が更に高まります。
柳澤:確かに。アーカイブ動画の字幕としてそのまま活用できますね。
古里:ええ。要望としては、書き出したCSVデータを、動画編集ソフト(Premiere Proなど)にそのままタイムコード付きでインポートできるようになれば、編集の手間がなくなって最高ですね。
柳澤:なるほど、動画編集ソフトとの連携ですね。それはぜひ研究して進めたいです。
古里:こうして要望をお伝えするのも、根底にミッションの共感があるからなんです。 私たちは「情報の格差をなくす」ことを掲げていますが、これはポケトークさんの「言葉の壁を越える」というミッションと強くリンクしています。 日本という小さな島国が世界で生き残るためには、海外との繋がりを増やし、言葉の壁を越えていかなければなりません。だからこそ、このインフラは必要だと確信して、私たちもアクセルを踏んでいます。
陳:言葉の壁があると、自分で抱え込んでコストをかけすぎるか、あるいは「しょうがない」と縮こまって諦めてしまう人も多いと思います。それをITの力で乗り越えていくのは、日本企業が元気になるためにすごく素敵なことだと改めて思いました。
古里:おっしゃる通りです。私たちは「オンラインで情報格差を無くし、経済格差を無くす!」というミッションを掲げていますが、ポケトークさんの「言葉の壁を越える」というミッションとは強くリンクしています。日本が世界で戦うためにも、このインフラは絶対に必要です。
陳:そうですね。フリート様と一緒なら、どんなにしんどくても疲れを感じずに走っていける気がします。今後も宜しくお願いします!
2026/02/16公開