運営側の準備の手間が劇的に削減:当日を迎えるまで "何も検討する必要がない"

日本科学技術連盟 様

一般財団法人 日本科学技術連盟が主催する、品質保証をテーマとした国際会議ICQ2025に、Sentioカンファレンスプランが活用されました。会議運営の事務局を務められた前田次長に、Sentioによってどのように課題を解決し、どのような効果が得られたのかを詳しくお伺いしました。

導入効果のポイント:

  • 多国籍の通訳ニーズにすべて対応:11会場、30カ国以上からの参加者に対応
  • 運営側の準備の手間が劇的に削減:当日を迎えるまで何も検討する必要がない
  • 専門用語の通訳も高精度:参加者の不安を払拭し、質疑応答でも活用

導入のきっかけと背景:30カ国以上からの参加者への対応

Q: この度Sentioカンファレンスプランを導入されたきっかけについて教えてください。

当会議は11会場に分かれて実施する必要があり、以前から通訳者を使用していたのですが、費用や語学レベルの制約から、全会場を網羅できず、言語も基本的に英語に限定していました。

参加団体は30カ国以上から集まることが想定されていました。団体様からは「自分たちのために通訳をセットしてほしい」という要望が多く寄せられていましたが、コストパフォーマンスを考慮すると、全てに対応するのは難しく、お断りせざるを得ない状況でした。

こうした状況で、「なんとか同じようなサービスを提供したい」と考え、解決策を探している中で、翻訳といえば「ポケトーク」の名前が最も想起され、試してみようと考えたことがきっかけです。

会議ではこのような分科会が多数並行して行われ、全会場でSentioが使用されました。

Q: 導入前、ポケトークにどのようなイメージをお持ちでしたか?

どちらかというと旅行での活用といったイメージが強く、一対一の会話に強いものだと思っていました。そのため、今回のような大規模なカンファレンスで活用できるとは思っていなかったです。ウェブサイトを見て、カンファレンス向けの製品があることに驚き、活用の可能性を感じました。

導入前の課題とSentioの優位性

Q: Sentio導入前は、どのように多言語対応されていたのでしょうか?

導入前は、同時通訳者の方に来ていただいて対応していました。例えば、2時間のセッションであれば、3人ほどの通訳者をアサインして各会場に配置する形です。

ただ、この方法だと対応できるのは日本語と英語のみという制約がありました。参加者からは自国語での通訳の要望が多く、対応できないことが不満につながってしまうという課題がありました。

Q: 他社製品と比較・検討された中で、Sentioはどのような評価でしたか?

3社ほど検討しましたが、Sentioは断トツで精度が高かったことが一番の決め手です。

特に、我々の業界でよく使う品質管理に関する専門的な言葉についても網羅してくれたことが大きいです。一部のサービスで謳っているような「単語登録機能」がなくても、すでに単語登録機能が組み込まれているような感覚があるほどでした。

翻訳のスピードも圧倒的に速く、リアルタイムでの確認が容易でした。「これならいけるんじゃないか」と、試した後にすぐ、確信しました。

導入後の効果と運営の変革

Q: 導入が決定した後、団体様へはどのように対応されましたか?

「ポケトークさんのおかげで、通訳対応ができますよ」とはじめからお伝えできたので、非常にスムーズなスタートが切れました。参加団体様も、どのような体験になるのか期待半分、不安半分でいらしたようですが、結果的に非常に喜んでいただけました。

Q: 運営側として、導入後に感じられた変化や効果を教えてください。

一番は、準備の手間が劇的に削減されたことです。

従来の通訳対応では、通訳者の方に事前に資料を渡し、話される内容の確認や専門用語の擦り合わせを何度も行う必要がありました。200件近くの発表資料を全て集めた上で擦り合わせを行うのは至難の業で、運営側は大変になることが見込まれていました。

しかし、Sentioを導入してからは「大丈夫ですよ」の一言で済み、当日を迎えるまで何も検討する必要がない状態になりました。逆に、これまでの手間がなくなったことで、当初は「本当に大丈夫かな」と皆が不安になるほどでした。

事務局では各会場でPC 1台用意し、Sentioにログイン。当日の設営も簡単。

Q: 参加者の反応で、印象的だったことはありますか?

参加者からは、「インド人の訛りがある英語でも正確に聞き取ってくれた」など、高評価の声が多く上がりました。英語に自信がある方でも、訛りの強いグローバルイングリッシュは聞き取りが難しいものですが、それをSentioが確実に拾ってくれたのです。講演者の国籍も多岐にわたっていたため、様々な訛りの英語に広く対応できているのは非常に助かりました。

参加者自身がスマートフォンで翻訳結果の文字を見ながら、同時にイヤホンで翻訳された音声を聞けることも非常に好評でした。音声のみである通訳者の場合より、理解もしやすいと感じます。

また、日本の講演者の方が「質疑応答は対応できないから、質問はカットしてほしい」と仰ることもありましたが、Sentioがあることで、「日本語で話していただいても、相手には英語や他の言葉で伝わるから心配ない」と伝えられ、講演者の安心感に繋がったことも大きな効果です。

ICQ2025の参加者向け案内ページには、Sentioの使い方を掲載。 こちら

Sentioがもたらす期待

Q: 貴連盟にとって、Sentioはどのような存在ですか?

言語の壁が本当になくなっていくと実感させてくれました。これまでは「英語が喋れないと学会に参加できない」という雰囲気もありましたが、今後は参加者の不安を払拭できるだけではなく、結果としてスタッフも「これがあれば事務局対応もできる」と自信を持つようになり、講演者も「怖がらずに発信できる」と、皆の意識が変わってきています。

「英語だから難しいことを話している」というような、心の中のバイアスがなくなっていくでしょう。今後は、発言されている内容そのものへと関心がシフトしていくと思います。

我々の団体名には、「日本」とついていますが、歴史が古く「お堅い」イメージがありました。最先端技術であるSentioの活用によって、「最新のテクノロジーを積極的に取り入れている」という、先進的なイメージを対外的に提供できるようになったと感じています。

メイン会場でも講演開始前には毎度、Sentioの使い方を投影。

Q: ポケトークへの今後のご要望や期待についてお聞かせください。

要望としては、マイクの強化です。会場では、使用したマイクの性能にばらつきがあり、それが原因でSentioの能力を最大限に発揮できなかった可能性があります。

今後は、高性能なマイクとセットで提供していただけると、導入する側の検討時間やコストを大幅に削減でき、非常に安心できます。その分、多少値段が変わっても十分価値はあります。

※ このような顧客の声を反映し、マイクとセットでの提供も一部パートナー企業様にて可能となります。

導入を検討中の企業様・団体様へのメッセージ

Q: Sentioの導入を検討されている企業様へ、メッセージをお願いします。

最初は不安があると思いますが、断言します。Sentioはめちゃくちゃ手間が省けます。

そして、当日、何かが起こるのではないかという不安はございません。テクノロジーは日進月歩で、ここまで来ているのだということを実感していただけます。

AI翻訳は多くありますが、色々なものを比較した上で、Sentioが断トツで一番だと感じました。導入までのサポートも手厚く、我々が何かを心配する前に担当者より連絡をいただき、効果的な提案をしていただけたので、製品面だけでなく、フォロー体制も充実していると感じます。

導入を検討されているなら、動いて実行された方が良いと強くお勧めします。

まとめ:Sentioカンファレンスプランが実現した価値

導入前の課題 Sentioによる解決 導入後の効果
11会場の多言語対応が困難 11会場すべてで事前打合せ不要で通訳対応が可能 運営側の事前準備の手間が劇的に削減
通訳は日本語・英語のみの対応 30カ国ほどからの参加者全員の言語の壁を解消 参加団体様からの不満が解消し、期待へ変化
専門用語対応の品質管理に膨大な工数 専門用語を含む高精度な翻訳をリアルタイムで実現 講演者の質疑応答への不安を解消し、発信を促進

Sentioカンファレンスプランは、国際会議の運営において、多言語対応のコストと手間を劇的に削減するとともに、参加者・講演者・運営者のすべてに手軽な多言語体験を提供し、国際交流を深化させる大きな価値をもたらしています。

2025/12/11公開