本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」に参加する過程で、私個人が行う「働き方実験」についてまとめたものです。
「研究員制度」にご興味のある方はこちらへどうぞ。
目次
- ◆実験の目的と背景
- ◆検証したいこと
- ◆活動の概要
- ◆アウトプット・成果
- ◆実験の測定方法
- ◆スケジュール・進め方
◆実験の目的と背景
私は日本語教師です。
日本語って何語を使って教えるかご存じでしょうか。
日本語教師だから英語が話せるの?とよく言われますが、様々な国から学習者が集まる日本語学校などでは「直接法」と言って、日本語を日本語だけで教えるのが一般的です。
日本語学校だけでなく日本語を教える場所は多種多様ですが、コロナ禍以降、オンライン日本語レッスンが戦国時代さながらになりました。語学レッスンのプラットフォームがいくつもあり、プロアマ問わず、たくさんの日本人が教師としてオンラインレッスンに挑戦しています。
私は遅ればせながら、この4月にやっとオンラインレッスンのプラットフォームに登録をしました。登録している講師が1000人ぐらいいる中で、新参者が選ばれるのはなかなか厳しいことです。価格を下げれば、すぐに集まるようですが、他の仕事もある中で価格を下げて、疲弊したくありません。
そんなとき、他のオンライン講師のレッスンのやり方を拝見する機会がありました。なんと、英語を駆使して教えていたのです。これを間接法と言います。オンラインはマンツーマンなので、初級者であれば間接法で教えるのが当然と言えば当然です。例えば、皆さんがアラビア語を学ぼうと思ったとき、先生がアラビア語しか分からなかったら、とてつもなく緊張しますよね。できたら日本語が分かるアラビア語の先生に習いたいですよね。そういうことです。
ああ、これは日本語は「直接法」に限るなんて言っている場合じゃないな、と実感しました。顧客のニーズに応えなければ勝ち目はない。実際に日本語が全く話せない人がなぜか私のレッスンに申し込んでくれました。彼女はGoogle翻訳を活用してくれたので、何とか意思疎通できましたが、私も英語を話す必要がありました。
そんな時に今回の企画を発見しました。「ポケトーク」があれば、レッスンがスムーズに進むのではないか、そう確信しました。無事に採用され、ポケトークが手元に届きました。なんとポケトークは74言語で音声・テキスト、11言語ではテキストのみの合計85言語/2023年6月現在に対応しています。
私も相手も英語が話せなくても、ポケトークがあればなんとかなるんじゃないか。
語学をネイティブ講師から習い始めるとき、ポケトークは講師にも生徒にも強い味方になると確信しました。
◆検証したいこと
①ポケトークは語学オンラインレッスンの通訳者として活躍してくれるのか。
②高性能な翻訳機を持っていることをアピールすれば、受講者は増えるのか。
◆活動の概要
①ポケトークが活躍するか。
1)基盤を整える。
- ・ポケトークライブ通訳、ポケトーク本体をZOOMで試してみる←協力者が必要!
- ・レッスン開始前のアンケートに「翻訳機を使う場合、何語を使いたいか」という質問を加える。
- ・レッスン開始時に翻訳機を使用して、使う方法について説明する。
2)レッスンで使ってみる
- ・レッスンのオープニング、クロージングで使う。
- ・レッスン中に出た質問で日本語による説明より、学習者の使用言語による説明のほうが早い場合に使う。
*使用してみて、うまくいったこと・いかなかったことを記録する。
②受講者は増えるか
1)講師ページにポケトークに関する記述を加える
- ・自己紹介ビデオにポケトークを使用したデモを加える
- ・自己紹介文にポケトークの対応言語を載せる
2)自己紹介の文章をポケトークで作る
3)ポケトークを使用して、podcastを作る
- ・オープニングやエンディングにポケトークの音声を入れる
◆アウトプット・成果
・レッスンでポケトークを使用した場合、どのように使ったか、どうだったかをXやnoteに書く
◆実験の測定方法
・毎月の受講者数の推移
◆スケジュール・進め方
7月:準備(基盤を整える)
8月~12月:実践&振り返り&改善
12月:まとめ