外国人技能実習生が緊急入院。ポケトークに助けられた話。

homiwo(ホミヲ)

homiwo(ホミヲ)

2024年10月22日

こんにちは、homiwoです!
平日は技能実習生の監理団体職員をやっています。
人と関わる仕事に365日24時間休みはありません。
先日実習生の緊急事態をポケトークに助けられたのでここに残しておきたいと思います。

目次

  • ・深夜に震えるスマートフォン
  • ・状況がわからず不安な夜
  • ・枕元に置かれたポケトーク
  • ・無事に退院+実習再開
  • ・言語の壁をこわし安心を与えるツール

深夜に震えるスマートフォン

「homiwoさん、実習生が倒れました。」
夜22時、外国人技能実習生を受け入れている会社の担当者から電話がありました。

状況を確認すると、体調不良で早退した実習生の体調が悪化したとのこと。
意識が朦朧としており、痙攣を起こしているようです。

受け入れ企業までは車で1時間半。
最寄り駅から本人の家までも車で40分かかる田舎です。

私も通訳も車を持っていないため駆けつけることはできません。
社用車を使おうにも鍵がある会社はすで施錠されています。

「取り急ぎ今から救急車を呼びます。明日の朝一で病院に向かいます。」
私はできるだけ冷静に答えて電話を切りました。

状況がわからず不安な夜

本人は日本で使えるスマートフォンを持っていないため、wifiのある寮から出れば連絡が取れなくなってしまいます。
会社の担当者も、同じ状況のルームメイトからSNSで連絡を受けたようです。

「もし命の危険があったらどうしよう。」
自室をうろうろするだけで私は何もできません。

しばらくして救急車が到着し、最寄りの病院に搬送されたと救急隊員から連絡がありました。
少し安心はしたものの、その夜はよく眠れませんでした。

枕元に置かれたポケトーク

翌朝、通訳と病院に駆けつけると、実習生は病室のベットで眠っていました。枕元にはポケトークが置いてあります。

「てんかんの可能性があります。本人には翻訳機を使って説明しましたが、あとで医師から詳しい説明がありますので同行お願いします。」
前夜に看護師さんが実習生にポケトークを使って症状の説明や薬の説明をしたようです。

一通りの検査を受けた後、医師から説明を受けました。
通訳が翻訳して実習生に伝えたところ、ポケトークによる翻訳でおおよそ理解をしていました。

無事に退院+実習再開

検査の結果、投薬治療と経過確認で問題がないとされ、当日無事退院。
薬の副作用に気をつければ仕事に復帰しても大丈夫とのこと。

帰り道、実習生に既往歴を確認しましたが、過去にも何回か痙攣はあったものの、熱や注射等による一時的なものだとされ、てんかんだとは診断されなかったようです。
本人もここまでひどい症状は初めてで驚いたと話していました。

もしポケトークがなかったら、本人も病院の人も不安だったに違いありません。ポケトークに救われた出来事でした。

言語の壁をこわし安心を与えるツール

今回の出来事を通して、ポケトークは緊急事態のときに役に立つことがわかりました。

実習生は日本で使えるスマートフォンを所持していない人が多く、外出先で連絡が取れない場合があります。
また、実習生は日本語勉強中のため難しい会話には通訳が必要ですし、病院側の多言語対応にも限界があるのも事実です。

今後もますます国際化が進む日本社会において、日本語が伝わらないというのは大きな障壁になると感じています。
そんななか、言葉が通じるという安心感を両者に与えてくれたのがポケトークです。

緊急事態の応急措置として、病院でのポケトーク利用を進めていくことが助けになるのではないかと感じた出来事でした。