【ポケトーク体験記】月見つくねを何と訳す?海外からの友達と焼き鳥屋へ
あつみ|ノマドマーケター
2025年04月21日
こんにちは!ノマドマーケターのあつみです。
今回もポケトーク体験談をお送りします!先回に続き今度は香港と韓国からお友達が来日しました。彼らは2年前スペインで出会ったカミーノ仲間。日本に遊びに来てくれるだけで大感激なんです。
そんな彼らのリクエストで日本食である「焼き鳥」を食べに行ったのですが、その先に「AI通訳機 ポケトーク」を活用した話をご紹介します。
この記事は、ランサーズ社の「新しい働き方LAB 第4期研究員」としての実験レポートです。約半年間、ポケトーク社の企画にて新しい働き方についての実験に取り組んでいます。
詳しくは://hosting.lancers.jp/lp/lab_researcher/
目次
- 世界の果てから極東の地へ
- 桜満開! 中目黒でお花見散歩
- 焼き鳥屋さんで乾杯!
- 焼き鳥の説明が難しい
- 銀杏の意外な食べ方
- 荒々しい大根=鬼おろし
- 日本では人は卵を月を言う
- まとめ:ポケトークを効果的に使おう!
1.世界の果てから極東の地へ
カミーノ0km地点"地の果て”フィステーラ(スペイン)
「4月に日本に遊びに行こうと思ってるんだけど、東京にいるー?」
2年前スペイン巡礼(キリスト教のお遍路さんみたいなもの)で出会った香港のジョンからメッセージをもらいました。しかも、その時一緒だった韓国のジェイも一緒にくると!
「東京来るの!?ぜひ会いたい!」
3月下旬に来るということで、ちょうどその頃は桜が満開だから桜を見つつ、東京観光ができるかも。
スペインでは3人の共通言語は英語で、日本においてもそれは変わらない。
- ・香港の友達 → 英語喋れる
- ・韓国の友達&私 → 英語たどたどしい
カミーノ歩いて学んだのは、英語の流暢さって大事だけど結局伝えたい気持ちがあれば伝わるということも。まあ、今回もなんとかなるでしょう、とポケトークをスタンバイして向かうことに。
2. 桜満開! 中目黒でお花見散歩
何か食べたいものはあるか聞くと、「焼き鳥」をリクエストされました。
中目黒でお店を探して、お店に入る前に目黒川で桜見る予定を組むことに。
桜の季節はバッチリだったんだけど、週末雨だったりとても寒い日だったんですよね。日本がこんな寒いと思ってないから、軽装で来てしまったジョンたち。とにかく寒い笑
中目黒の駅に降りると、横断歩道の一方通行の規制で笛がピーピーなっている。何事かと思うよねw
案内に従って右側通行で進むと目黒川沿いはちょうど満開で、川面を覆うように咲く桜がピンクのトンネルみたいになっていました。「韓国にも桜はあるけど、川沿いでこんなに長い距離咲いているのはすごいね!」と喜んでもらえてよかった!
3.焼き鳥屋さんで乾杯!
30分くらい川沿いを歩いてお花見をした後、予約してあるお店へ。
焼き鳥って韓国とか香港にもありそうだけど、日本の焼き鳥とは違って、食べようと思うと日本食レストランに行かないといけないしちょっと高いんだって。
場所柄、インバウンドのお客さんも多いから英語メニューも準備されていて助かりました。事前にコースメニューを頼んでいたので、まずは飲み物を選択。
英語で書かれたコースの説明を指さして、とりあえずこれを頼んでいるのでもし追加したいものがあれば後から注文できると説明。
4.焼き鳥の説明が難しい
誰でもわかる簡単な英語で説明するならば、チキン。
鶏肉だから全部チキン。
いや、一応部位の説明くらいはできますよ笑
胸肉ならチキン ブレスト
ももならチキン ターイ
鳥の皮はなんていうのか?
ポケトーク頼んだ!!
・・・Bird skin
バードは通じるかもしれないけど、ちょっと違和感あるよね。
調べたらChicken skin。まあまあそのままっちゃそのままなんだけど。
ねぎまは?
ネ・ギ・マ!!
そうだよね、もも肉の間にネギが挟まった串ってことまでは翻訳できないよね。英語に訳せるようにインプットする日本語を工夫しなくてはいけない。
ねぎまは鶏肉とネギの串焼きです
”Negima is grilled chicken and green onion on a skewer.”
ポケトークを使って翻訳しているのに、日本語を試されている気分になってくる笑
AIや翻訳機が発達すると、外国語の知識がいらなくなる代わりに、母国語を正しく扱えることの方が重要になるというのを読んだことがあるけど、まさにそれだわ!
5.銀杏の意外な食べ方
銀杏串が出てきて、銀杏って香港や韓国でも食べるの?と聞いたら、韓国では同じように塩煎りして食べるらしい。
香港では銀杏を甘くして食べるんだって!
銀杏っておつまみのイメージしかなかったんだけど、どんな料理なんだろうか。調べて見せてくれたのがこちら。
「腐竹白果薏米糖水」
湯葉・銀杏・ハトムギの甘いスープだって。
どんな味するんだろうね。
ChatGPTに聞いたらこんな答えが。
ほんのり甘くて、素材の風味を活かした素朴な味。薬膳の知恵が詰まった、体にやさしいスイーツです。朝食や午後のおやつ、体調を整えたいときにも食べられます。
日本じゃ食べないけど、香港行って食べる機会があれば食べてみようと思います。
6. 荒々しい大根=鬼おろし
串のコースについてくるものとえば、「鬼おろし」
お口直しに食べてください。と自然に受け取りますが、海外の人からしたらこれはなんだ?ってなりますよね。
大根・・・、あ、ラディッシュ!
調べると大根はDaikon radishとか、Japanese radishとかいうみたい。
小さなお皿に盛られた鬼おろしを前に、これはこのまま食べればいいの?とポカン顔。
確かにー!お口直しってなんていうんだ。
その場ではうまく説明できず。
後から何て言えばよかったのか調べるとこんな感じでした。
鬼おろしとは、大根を粗くすりおろしたもの。焼き肉や焼き鳥に添えると、さっぱりとした味わいになる。
Oni Oroshi is coarsely grated daikon radish. Often served with grilled meat or yakitori for a refreshing flavor.
そして、鬼おろしってなんで”鬼”なんだ!?
ポケトークを取り出して、「えっと、この”鬼おろし”ってどうやって説明すればいいんだろう?」と試してみると、画面にはしっかり「Oni Oroshi」と表示。
違うんよ、知りたいのはそういうんじゃないのよ笑
日本特有の言葉はどうしてもそのまま音訳されてしまうのです。
「‘Oni’? That means ‘devil’ or something in Japanese, right? 」
鬼=devil or demon ではない・・・。
教えてChatGPT
👹「鬼おろし」の「鬼」とは?
ここでの「鬼」は、荒々しさ・粗さ・力強さを表す比喩的な表現です。
・鬼おろしは、目が大きくギザギザしたおろし金を使って大根をすりおろします。
・その結果、ごつごつ・ざっくりした粗いおろしになります。
・見た目がちょっとワイルドで、普通のおろしと比べて迫力がある → だから「鬼」。
日本語では理解するけど、説明できるほどの英語力があるわけでもないから難しい。
7. 日本では人は卵を月を言う
最後にもうひとつ。
なんの違和感もなく普通に頼む「月見つくね」。
TUKIMI を日本語で説明・・・・
なんで卵黄を月と見立てるのか。
日本ではよく月に見立てて楽しむ文化があってだな・・・
いやいや詳しいことはわからん笑
説明すべきは、こういうこと。
つくねはジューシーな鶏肉団子の串焼き。これを生卵の黄身につけて食べる。コクと旨みが増す!
Tsukune is a juicy chicken meatball skewer. You dip it in raw egg yolk—kind of like a Japanese-style sauce. It makes it extra rich and tasty!"
日本人は卵を月に見立てて楽しむ文化があることを説明できたらかっこいいのにな。「It looks like a moon.」くらいしか言えない。
卵を絡めて食べることを実演して真似してもらい、美味しく食べてもらったので問題はないのだけどね。
8. まとめ:ポケトークを効果的に使おう!
また月が乗ってる・・・親子丼
焼き鳥を食べるってだけで日本独特の表現に気づかされました。
皆さんは説明できますか?
・“鬼おろし”はなぜ“鬼”なのか?
・“月見”というロマンチックな発想。
食べておいしければいいのですが、その背景を知ったり文化に触れたりできるとなおさら旅が楽しくなりますよね。
外国語を勉強するとともに、もっと日本のことも説明できるようになりたいなと思いました。
とはいえ、食事中はお互いの近況報告をしたりして楽しい時間を過ごしました。たまにポケトークを使ったり、ライブ翻訳を使ったり、うまく認識できないこともあるけど、そこは対面なので身振り手振りでカバーできたりもする。
ポケトークは持っていると安心感あるし、完璧というよりもあくまで“翻訳の入り口”として考えるといいと思いました!
ポケトークを効果的に使うことでコミュニケーションの幅がグッと広がります。
最後までお読みくださりありがとうございます!
ポケトークの活用事例はこちらでも紹介しています😊
▼海外ワイナリーツアーで
▼英語カンファレンスで
★あつみのプロフィール
新卒で大手自動車メーカー入社。法人営業を経て広告宣伝に携わり、コミュニケーション戦略立案から施策展開まで国内の販促企画業務全般に従事。順調にキャリアを歩むものの「もっと広い世界を見てみたい!」と2022年より海外ノマドワーカーに転身。旅をしながらフルリモートではたらくスタイルを実現し、法人のマーケティング支援やコミュニティ運営に携わる。 退職後に大企業勤めの経験に価値があると気づき、大企業の人が自分のスキルや経験に自信を持てるようスキルの言語化をする場として「大企業スキル勉強会」を主宰。