What is OIST?
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、理工学分野における世界水準の研究および5年間の博士課程教育を行う国際的かつ学際的な大学院大学です。
同大学の技術開発と商業化のハブとしての役割を担うOIST Innovationは、世界中から集う科学者、世界水準のインフラ、学際的な研究、リスクを恐れず挑戦する文化を活かし、研究室から生まれる発見を、社会的インパクトをもたらすイノベーションへと導く活動しています。
今回ポケトークカンファレンスを活用されたきっかけは?
今年の4月に「OIST-Lifetime Startup Elevate 2024」と題した2日間にわたるスタートアップイベントを開催しました。
OISTは通常でも学生の8割が外国籍のため、英語で運営をしています。外部の方を招く今回のようなイベントやセミナーを開催する際は、日本語と英語の双方でコミュニケーションが取れるように同時通訳を利用していました。
ただ沖縄は離島ですし、内容も自然科学やディープテックなど専門知識を必要とするものがほとんどでしたので、通訳の方に県外からいらしていただくとなると時間やコスト的に負荷が高くなりがちです。
そこでAI翻訳を活用できたらと、今回はポケトークカンファレンスを試験的に取り入れました。
イベント当日の活用方法
投資家が100名以上、スタートアップ企業や大学関係者の方も含めると2日間で200〜300人くらいにご参加いただきました。
パネルディスカッションや、スタートアップが登壇するピッチコンテストでポケトークカンファレンスを繋ぎ、参加者の方が皆さんご自身の端末(スマートフォン)で翻訳された言葉を確認する形でした。
イベント準備
ポケトークカンファレンスはブラウザ上で機能するので、通訳者を探して、手配して、マイクを準備して、当日のご案内をして...という一連の流れと比較すると手間が少なく、準備の負担はありませんでした。
専用のレシーバーではなく、参加者それぞれの端末で、希望する言語に対応できる点は便利ですね。
感想
翻訳精度については、まだ伸び代があると感じました。大前提マイクで収集できる音声がクリアでないと正しい翻訳はされませんし、収集された言葉が明確でも業界ならではの固有名詞は不自然になっていたところが見受けられました。
AI翻訳自体は、イベント開催に対するコストや負荷削減の観点から選択肢の一つとして持てると心強いと思っていますので、今後のアップデートに期待しています。
※本記事に記載された内容は、沖縄科学技術大学院大学が製品やサービスの支援や推奨を意図するものではありません。