ポケトークライブ通訳で国際交流!
母語同士でわかりあえる夢のような体験
新感覚のメタバース体験を通じて、実社会を知る放課後プログラム 「NaritaiQuest(ナリタイクエスト)」を企画・運用している大阪科学技術センター技術振興部。
主に高校生を対象とした当プログラムでは、昨年、番外編として「新しいコミュニケーションの姿」の体験会が開かれました。体験会のミッションは、外国人留学生と一緒にチームを組み、30分間で旅行計画を立てること。参加者の高校生たち9名は、母語が異なるもの同士でグループになり、ポケトーク ライブ通訳を使って課題に取り組みました。
本記事では、イベントに参加した学生らと、主催者である篠崎圭吾様(大阪科学技術センター 技術振興部副部長)に感想を伺いました。
高校1年生 さつきさん
高校1年生 佑莉(ゆり)さん
篠崎 圭吾 様
大阪科学技術センター技術振興部副部長。詳しい活動についてはこちらをご参照ください。
Zoomなど、オンライン会議でもスマホでライブ通訳
同世代の友達と国境を超えて仲良くなれる「魔法の道具」
── 今回「ポケトーク ライブ通訳」を使ってみた感想を教えてください。
目の前で話されている外国語を理解できることに感動しました。耳で聞こえているのは韓国語なのに、同時に頭では日本語で理解できる体験がとても新鮮でした。
英語だとうまく言葉が出てこずにカタコトになってしまい、本当に伝えたい気持ちや、実は質問したいと思っていることを言えずに終わってしまっていたかもしれません。ポケトーク ライブ通訳があったからこそ、普段通り発言できたのが嬉しかったです。
例えばこの先、大学に進学したとしても、留学生の友達とコミュニケーションを取るときに、ポケトークがあれば距離が縮まりやすいと思います。
また今の時代、英語なら多くの人がある程度は話せるようになってきていますが、あまり英語が普及していない国でも言葉の壁を超えてコミュニケーションを図れるのはとても実用的だと感じました。
── 初めて使用するツールでしたが不安はなかったですか?
全くなかったです。パソコン上で言葉を選ぶだけで、操作はとてもわかりやすかったです。事前の準備も特に必要なかったので、韓国人留学生との会話を楽しむことだけに集中できました。
私も抵抗はなかったです。ポケトークは、魔法の道具だと思います。外国語で話されているはずなのに、わからないところがない。違和感なく会話できてしまう、不思議で夢のような体験でした。
── どのような旅行計画を立てましたか?
サポーターの韓国人学生さんの出身である、全州(チョンジュ)という街からスタートして、海沿いの郡山(クンサン)、そして首都ソウルを回るプランを立てました。全州はソウルから南に約230kmのところにある町で、京都のような街並みです。自分は訪れたことはなくても、実際に住んでいた人から話を聞くとグッと親近感を覚えました。
「音波湖水公園のイルミネーションを一緒に見た男女はカップルとして結ばれる」とか、「韓国コスメを買うならオリーブヤング(韓国発のショップ)」など、ネットで検索してもなかなか見つからない情報を直接教えてもらえたのが楽しかったです。
ポケトーク ライブ通訳を使った参加者の声
- 自分が言っていることはほとんど通訳が文字起こしできていて精度が高かった。
- AI同時翻訳技術について、あまり知らなかったのですが、実際に体験してみて、わからない言語でも日本語で理解でき、技術の進歩を体験できてよかったです。
- 全く普通に聞いているだけでは分からない言語を、ポケトークを使って意思疎通できて感動した。
- 最新の技術に触れられて、未来が広がりました。楽しかったです。ありがとうございました。
Zoomなど、オンライン会議でもスマホでライブ通訳
外国語は「学ぶもの」という従来の固定観念から解放される
── 今回「ポケトーク ライブ通訳」を導入された決め手を教えてください。
もともとサービス名は知っていました。あるとき商業施設の売り場で手に取ったポケトークデモ機の翻訳に驚き、外国語学習好きの両親におすすめしたこともあります。
今回のポケトーク ライブ通訳は、ビジネスシーンでパソコン・モバイル・ダブレットといかなるデバイスでもポケトークの翻訳技術を使えることはもちろん、使用言語に応じて最適なエンジンで翻訳をしてくれるため翻訳精度が極めて高い状態に保たれる点が導入における最大の決め手でした。
── 当日に向けてどのような準備をしましたか?
会場となる事務局でリハーサルを行いました。ワークショップ当日はいくつかのグループに分かれて課題に取り組むので、大勢が一度に話すことが想定されました。そこで各マイクが必要な音声のみを拾えるよう、お互いのデバイスにマイクを繋いで工夫しました。
翻訳に関しては精度が高いと信頼していましたし、インストールなど事前に必要なことはなかったので、全く不安はありませんでした。
── 今回「ポケトーク ライブ通訳」を活用された感想を教えてください。
端的に申し上げて、驚くほど良かったです。
言葉の壁が綺麗さっぱり取り払われることによって、学生たちにとって「テストに向けて学ぶべきもの」であるはずの外国語の概念自体が、自然と「異文化を楽しむもの」になっていたのが新鮮でした。
今回のワークショップでは、留学生と日本人学生が言葉の壁を越えて異文化コミュニケーションを図ることを目的としていました。学生たちは普段から英語を勉強しているので、もしワークショップが英語で行われていたら、覚えている知識をフル活用して、なんとなく雰囲気でも伝わってしまうかもしれません。学生によって英語力に差があると、積極的に発言できる学生とそうでない学生も出てきてしまうでしょう。
そこで今回はあえて、彼らがほとんど知らないであろう言語でワークショップを行いたかったんです。実際に、ロシア語、韓国語、中国語、ドイツ語、ポルトガル語を使いました。
印象的だったのは、カタコトの英語くらいしか共通言語がない参加者同士でも、単語ではなく文章でしっかりと意思疎通できていたことです。
ポケトークがなかったら、初めましての学生同士が、お互いの母語ではない言葉を使いながらたった30分で旅行計画を立てることなんて不可能だったでしょう。
発話された言葉が瞬時に翻訳されるので、コミュニケーションの流れが途絶えることなく、学生同士が楽しそうにハツラツと会話しているのが見て取れました。ポケトークがあったからこそ、会話そのものに楽しさや深みを見出すことができたのだと思います。
── 今後、日常の業務にもポケトークのサービスを活用されたいと思いますか?
はい、もちろんです。我々は科学技術センターですので、海外から様々な領域の専門家を講師としてお招きしたり、反対に私たちが海外へ視察に行ったりする機会もあります。
全員が英語のネイティブスピーカーとは限りませんので、専門的な事柄を話す際に、ポケトークの技術は間違いなく多方面で重宝するでしょう。
また日々の研究においても、微分積分のような数学に関する分野は、日本語よりも英語で検索する方が圧倒的な情報量を得ることができるんです。従来の翻訳システムではあまり綺麗に翻訳されていなかった文章でも、ポケトークの翻訳エンジン自体が学習しているからか、非常に精度高く言語変換されている印象を受けます。ぜひこれからも使っていきたいです。
今回導入された製品:ポケトーク ライブ通訳
「ポケトーク ライブ通訳」は、オンラインコミュニケーションでも活用いただけます。ウェブブラウザ版では、翻訳デバイスを購入することなく、お手持ちのパソコンやスマートフォンでブラウザを起動するだけで、音声と字幕の通訳をご利用いただけます。
Zoomなど、オンライン会議でもスマホでライブ通訳
2024/03/25公開