オノマトペは訳せる? 今回は、オノマトペの翻訳に挑戦します。英語にはあまりないオノマトペですが、日本語では日常的に使われている表現方法です。どこまで正確に翻訳できるか検証していきます! 日常に溶け込むオノマトペ まずはよく使われる日常的なオノマトペに挑戦します。 日本語: 外はサクサク、中はモチモチ。 翻訳結果: The outside is crispy and the inside is chewy. 日本語: 喉がカラカラで、水をガブガブ飲んだ。 翻訳結果: My throat was empty and I drank water. 日本語: 私はお腹がペコペコだったので、ビールをゴクゴク飲んで、料理をバクバク食べた。 翻訳結果: I was hungry so I drank beer and ate food. 1つ目は、サクサクを「crispy」と、モチモチを「chewy」と表現しています。 2つ目は、カラカラを「empty」と表現しましたが、「ガブガブ」はスルーされてしまいました。 3つ目は、「ペコペコ」・「ゴクゴク」・「バクバク」のいずれもスルーされてしまいました。 修飾語として英語にもある表現は的確に翻訳できましたが、日本語独特の言い回しはスルーされているように思います。 意味の変化するオノマトペ 続いては、前後の文章で意味が変化するオノマトペを検証してみましょう。 日本語: テストの点数が悪かったので、ビリビリに破り捨てた。 翻訳結果: The score of the test was bad, so I threw it away. 日本語: 身体中に電流がビリビリと走った。 翻訳結果: An electric current ran all over my body. 「ビリビリに破り捨てた」を、 「threw it away」と翻訳してくれました。 「ビリビリと走った」は、「ran all over」と翻訳されました。 どちらの文章も、的確に翻訳できたのではないでしょうか。 少しずつニュアンスが変化するオノマトペ 続いて、ニュアンスの変化を試してみましょう。 今回は、「降る」の前につくオノマトペで試してみました。 日本語: パラパラと雨が降る。 翻訳結果: It rains lightly. 日本語: しとしとと雨が降る。 翻訳結果: It rains slowly. 日本語: 外はザーザー降りである。 翻訳結果: The outside is zaza. 1つ目の「パラパラ」は「lightly」と、2つ目の「しとしと」は「slowly」となりました。 いずれも日本語のイメージをそのまま反映してくれていますね。 「ザーザー」は残念ながら「zaza」となってしまいました。 日本語独特のオノマトペの翻訳は難しい 的確に翻訳できたものもありますが、日本語独特の表現は翻訳結果でスルーされてしまうことがありました。 翻訳結果で意味が大きく変わってしまうものは少なかったので、 話したい内容を簡潔に伝えるツールとしては、ポケトークが活躍してくれそうです。 おすすめ記事 「オノマトペ」の使い分け 日本語にたくさんあるオノマトペをどこまで翻訳できるか検証します。 結果はこちら 「やばい」の使い分け 多様な意味で使われる「やばい」を、どこまで正確に翻訳できるか検証します。 結果はこちら 流行語 漫画から普段の暮らしまで、あらゆる場面で新しい言葉が生まれています。ポケトークは果たしてどこまで時代の流れについていけているのか検証します。 結果はこちら 記事一覧に戻る
1つ目は、サクサクを「crispy」と、モチモチを「chewy」と表現しています。
2つ目は、カラカラを「empty」と表現しましたが、「ガブガブ」はスルーされてしまいました。
3つ目は、「ペコペコ」・「ゴクゴク」・「バクバク」のいずれもスルーされてしまいました。
修飾語として英語にもある表現は的確に翻訳できましたが、日本語独特の言い回しはスルーされているように思います。