【ポケトーク体験記】フランス人とピクニック!9番が吸盤に!?言葉のすれ違いと面白さ
あつみ|ノマドマーケター
2025年03月21日
こんにちは!ノマドマーケターのあつみです。
ポケトークを使うシチュエーションで多いのは英語を使う時だと思うのですが、今回は英語以外の言語でコミュニケーションをしてみようという実験です!「AI通訳機ポケトーク」を活用してフランス人と国際交流ピクニックをした話をご紹介します。
本記事はポケトーク株式会社と新しい働き方LABの研究制度の実験の一環として執筆した記事です。共同実験プロジェクトである「ポケトークチャレンジ」をご覧ください。
目次
- フランスから友人が来日
- ポケトークを試してみる
- フランス語×日本語コミュニケーション
- 日本語あるある?「9番出口」が伝わらない!
- 誤訳は結局どうすればいいの?
- 今夜一緒に寝ようというお誘い!?
- まとめ:会話を楽しもう!
1.フランスから友人が来日
海外に行く時にネックになるのは「言語の壁」。多くの人はまず英語が話せないことに不安やハードルを感じると思います。旅行慣れしてくると、言語はあくまでツールで言葉が話せなくてもなんとかなるというマインドになっていくのですが、不安がゼロとは言い切れません。
簡単な会話を覚えていくと、少しずつコミュニケーションができるようになり楽しさを覚えるのですが、英語以外の言語となるとそのハードルがより一層高くなるように感じています。
つい先日、パリから友人が日本に遊びに来ました。「明日東京に行くけど会える?」とまさかの前日連絡w
え、いるけど、明日!?笑
さすがにその日は予定が合わずだったのですが、滞在中に会う約束をしました。普段は英語でやり取りしてるのですが、フランス語と日本語の会話が成り立つのか試してみたら面白そうだなと!!
2.ポケトークを試してみる
日本に住んでいる友達たちと公園でピクニックをするということで、混ぜてもらいました!アメリカ人、フランス人など合わせて8名ほどでそれぞれ食べ物・飲み物を持ち寄るスタイル。みんな日本在住だけあって普通に日本語も話せる人たちなので、ほっと安心。
フランス人同士で話すときはフランス語、みんなで話すときは英語。
たまにわからない英語が出てきた時は日本語で教えてもらう。
日本語でも話せるからこそ、「ポケトークを使ってみたい」という話もしやすかった!
海外旅行などでは英語翻訳を使うシチュエーションが圧倒的に多いのだけど、英語でのやりとりはある程度リスニングができて、簡単な会話であればポケトークなしで成り立つことも多く、雑談程度のコミュニケーションであればわざわざポケトークを使って話そうという気持ちには正直ならないんです。
ということで、フランス語話者が何人もいるという絶好の機会を活用して、日本語とフランス語でうまく会話ができるのか試させてもらいました!
3.フランス語×日本語コミュニケーション
フランス語を話してもらうと画面に日本語翻訳が表示される
相手にフランス語を話してもらい、日本語訳を表示させ、次に私が日本語を話して、フランス語に訳してもらう。
ポケトークS2シリーズは双方向に自動通訳ができるので、自分と相手の言語をはじめに選んでおくだけで、端末の画面で毎回話す言語を選択する必要がなく、自動で認識して訳してくれるのです!
あらかじめ選んだ2つの言語のうち、
話した言語を自動判定し、瞬時に通訳します。ボタンを押しながら話すだけで、
翻訳方向を気にせず、スムーズな会話ができるようになりました。
はじめはカンタンな会話から。
🇫🇷「今朝は来る前に何をしましたか?」
🇯🇵「今日は朝、ご飯を食べました」
🇫🇷「今朝は何を食べましたか?」
🇯🇵「今日は味噌汁とご飯を食べました」
フランス語で話しかけられても、ボンジュール、メルシーしかわからないレベルなので、言っている内容と翻訳の内容がちゃんと合っているのかどうかがわからない!そこが今回の実験ポイントです。
ちゃんと意味は通じているのか尋ねると、大丈夫!と太鼓判を押してもらいました。
4.日本語あるある?「9番出口」が伝わらない!
会話の履歴を表示させることができます
挨拶レベルの短いフレーズの翻訳は高精度だとわかったので、もう少し複雑な会話にしてみることに。画像は会話の履歴を後から見ている状態です。
🇫🇷「新宿駅の9番出口で待ち合わせできますか?」
🇯🇵「新宿駅は工事をしていて、迷路みたいになっています。」
ここまでは普通に翻訳ができているのですが、その次です・・・!
🇯🇵「9番出口がどこにあるかわかりません。説明できますか?」
という日本語に対して、訳されたフランス語が「吸盤出口」だったんです。
フランス語で「9番」と話したら日本語に訳されたのですが、日本語で「9番」と話したら、ポケトークでは「吸盤」と誤認識。
結果フランス人の友人が「な、なに? 吸盤って一体……?」と混乱。笑
フランス語のテキストだけでは絶対に気づけないんだけど、一緒に話していた人たちはすごく違和感があったようで、なんで吸盤なんだろうか?と不思議に思ったみたい。
"Ventouses" = 吸盤
すかさず、この単語が何を指すのか画像検索して見せてくれた。
そこに表示されていたのは「トイレのラバーカップ(スッポン)」
え?なんでこんなものが?
誤訳にしても全然違いすぎる。吸盤の話なんてどこにも出てこなかったじゃん。
"9番"と"吸盤"の発音が同じことによる翻訳ミスだったんです。
ただこれは文脈が通じないけど、読みは合っているんですよね。
これは誤訳なんでしょうか?笑
日本語の同じ読み方が起こしたちょっとしたジョークみたいですよね。みんなして大爆笑をしました。
5.誤訳は結局どうすればいいの?
今回のケースだと、誤訳が出ても「あれ、何か変だね?」と気づいて、すぐに「吸盤」が何を指したのか、補足の説明をすることで解決するパターンがほとんどでした。
お互いにある程度コミュニケーションがとれる関係性であれば、誤訳はむしろ楽しむ というスタンスが良いかもしれません。
日本語で同じ発音なのに違う意味を表す言葉はたくさんあります。橋と箸とか、鼻と花とかの同音異義語。今後、AIの文脈を読み取る精度が上がってくるとは思いますが、実際の発音などによっても誤訳が起きるのはある程度仕方がないことだとも思います。
それはポケトークに限らず、スマホの音声認識でも起きます。
今回のメンバーは全員日本語がわかるので、実際の使用シーンで、例えば空港などの手続きや初対面の人との会話の場でうまく伝わらなかったら焦ってしまいそうですよね。。。
そうなった場合は、「今の伝わってる?」とこまめに確認したり、「変な箇所があったら聞いてね」というようにするのが良さそうです。
相手の反応がなんかおかしいと思ったら、言い直したり、易しい言葉に言い直したり、身振り手振りを使いながら補足をすることが大事ですね。
6.今夜一緒に寝ようというお誘い!?
余談ですが、会話のやり取りの中でいきなり🇫🇷「今夜は一緒に寝てくれませんか?」というボールが飛んできて、一瞬なんのことかわからず、どう返していいかもよくわかんなかったのですが・・・
「これどういう意味?」と聞き返すと、フランス語でフレーズを口ずさんでくれました。
聞いたことあるフレーズとリズム。
ムーラン・ルージュで聞いたことあったこの曲!!
『Christina Aguilera, Lil' Kim, Mya, P!nk - Lady Marmalade』
日本人同士だと試さなそうなフレーズですが、フランス人が発するフレーズならおしゃれに聞こえるな〜とか思ったり。
こういうところで文化の違いを感じられたり、お互いの文化を理解しようとするきっかけにもなりそうです。
7.まとめ:会話を楽しもう!
今度はパリで使ってみたい!
今回のフランス人・アメリカ人とのピクニックでは、ポケトークを使って英語以外の翻訳をしてみました。
ポケトークで正しい翻訳をするというのは基本機能としてユーザーが一番求めていることですが、過去の体験記でも感じたのは、ポケトークを使うことそのものに対してや、誤訳も含めた会話の流れで、相手との新しいコミュニケーションが生まれる点が面白かったです。
実は、言語のすれ違いで「What did you say?」と首をかしげ合う瞬間って、意外とコミュニケーションを盛り上げる要素でもありますよね。
「吸盤」が「ナイン?」という謎の会話が生まれるのも、ポケトークがあったおかげです(?)
ちょっとしたハプニングも含めて、旅先や異文化交流を何倍も楽しめるようになるツールだと思います。「言語の壁」を低くして、コミュニケーションを活性化させる頼れるものになっていくと改めて感じました。
これから使う方は、ぜひ話し相手や使用シーンに合わせて楽しみながら活用してみてください!
最後までお読みくださりありがとうございます!
ポケトークの活用事例はこちらでも紹介しています😊
▼海外ワイナリーツアーで
▼英語カンファレンスで
★あつみのプロフィール
2009年新卒で大手自動車メーカー入社。法人営業を経て広告宣伝に携わり、コミュニケーション戦略立案から施策展開まで国内の販促企画業務全般に従事。順調にキャリアを歩むものの「もっと広い世界を見てみたい!」と2022年より海外ノマドワーカーに転身。旅をしながらフルリモートではたらくスタイルを実現し、法人のマーケティング支援やコミュニティ運営に携わる。 退職後に大企業勤めの経験に価値があると気づき、大企業の人が自分のスキルや経験に自信を持てるようスキルの言語化をする場として「大企業スキル勉強会」を主宰。
★新しい働き方LAB 第4期研究員の活動レポート
★海外ノマド体験プログラム「ノマドニア」
★「大企業スキル勉強会」に関するnote