映画×英語学習の新提案!ポケトークライブ通訳で“ながら英語”してみた話
ざっきー
2025年04月21日
ポケトーク ライブ通訳やポケトークS2 Plusを使えば、外国人とのコミュニケーションがスムーズにできます。それ自体とても便利で嬉しいことなのですが、「どうせなら英語力もアップさせて、ポケトークなしでも会話ができるようになりたい」と思ったことはありませんか?
この記事では、ポケトーク ライブ通訳を日常生活に取り入れて、英語に触れる時間を自然に増やす方法を実際に試してみた体験をレポートします。
記事はポケトーク株式会社と新しい働き方LABの研究制度の実験の一環として執筆した記事です。
ポケトーク ライブ通訳とは?
「ポケトーク ライブ通訳」は、PCやスマートフォンに入力される音声をリアルタイムで認識し、自動で翻訳してくれる機能です。
専用のアプリを使えば、オンライン会議、動画視聴、対面での会話など、さまざまな場面で翻訳された内容をテキストや音声で確認することができます。
もともとは、言葉の壁を越えて外国人とスムーズにコミュニケーションを取るためのツールとして作られましたが、近年では「英語学習」や「情報収集の効率化」といった目的でも活用されるようになっています。
利用シーン例(3選)
たとえば、以下のようなシーンでとても便利です。
- ・外国人との日常会話や接客対応
- ・英語で話されるYouTube動画やセミナーを視聴するとき
- ・海外のオンライン会議やセミナーで、イベント音声のリアルタイム翻訳
実際に利用したこれまでの記事はこれらです。
- ・ポケトーク ライブ通訳とUdemyを使って、スキルとエンジニア英語を覚える
- ・ポケトークを持ってSynapse FestivalとCOLIVE FUKUOKAに行ってみた
- ・ポケトークライブ通訳を研修に使ったら安心感と理解度が爆上がりした
- ・ポケトーク S2 Plusを台湾出張で使ってみた
ちょっと便利なオプション機能
- ・音声読み上げ:翻訳結果を音声で読み上げてくれます
- ・ノイズリダクション:周囲の雑音を軽減して、翻訳精度を向上させます
特別な機材を用意しなくても、スマートフォンとイヤホンがあればすぐに使えるという手軽さも、多くのユーザーに支持されているポイントです。
日本語映画をポケトークライブ通訳使って子供と一緒に鑑賞
子供たちと映画をみる場面。
子育てパパママにあるあるだと思ってますが、こちらは勉強したいのに、子供たちは「パパも一緒に見ようよ~」ってやつ。
とはいえ、英語音声で見れば子供たちはわからないし、英語字幕を出したら「英語邪魔~」って言われるわけです。
でも、ここにひと工夫!
子どもたちと日本語映画を楽しみながら、自分は英語の通訳を同時に聞くことで、学習時間に早変わりする方法を発見しました!
イヤホンとポケトークライブ通訳を準備
映画の通訳を聴きながらみるために、準備をします。
- イヤホンの片耳(右耳側)をテレビのスピーカー近くに置く
※今回使用するイヤホンは、右耳側にマイクがあるらしく、右耳イヤホンをテレビスピーカーに置いてます。 - もう片方は自分が装着
- スマートフォンでポケトークライブ通訳を「通訳音声を聞く」に設定
イヤホンの設置(テレビ下の黒いの)
後は映画をスタート!
期待としては、英語通訳を聞きながら映画を楽しめることです。
さて、どうなることでしょうか。
日本語アニメ映画を観ながら英語で学習してみた
余談ですが、我が家のルーティーンとして、毎週金曜日は映画を見るようにしています。
「一週間みんな、がんばった!」「金曜日はちょっとだけ夜更かししてもOK(いつもは20時にはテレビを消してる)」ってことで、ディズニー映画だったり、ちょっと前に話題になったやつだったりを見てます。
今回観たのは、
- ・『えんとつ町のプペル』
- ・『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』
どちらも子ども向けで、比較的わかりやすい日本語です。
映画を通訳してみた結果は上々
まずは、翻訳した画面から
日本語の認識精度が高く、その分、翻訳された英語も自然です。
固有名詞もそれっぽく翻訳され、セリフもそのまま訳されている印象でした。
スマホには英語の文字も表示されるので、日本語の音声を聞きつつ、英語の音声と字幕も確認できます。
これは、通常の映画鑑賞では味わえない体験です!
通常の映画の見方では、音声と字幕は1つずつなので、ポケトークライブ通訳ならではの体験だなと感じました。
ちなみに、「ソニック × シャドウ TOKYO MISSION」の通訳結果も上々です。
課題は通訳の遅延と英語発音スピード
どちらも、システム上仕方ないのかなとは思いますが、改善されたらいいなとの思いを込めて…。
1.通訳されるまでの遅延がある
通訳されるまでに遅延があるので、映画の場面を見て、5~10秒後に通訳結果が聞けるという感じです。
通訳するには、次のような流れが必要です。
①日本語を正しく理解する。(正しく理解するためには、日本語の分が終わるまで翻訳を待つ必要がある)
↓
②日本語データをクラウドにあげる
↓
③クラウド上で、翻訳してもらう
↓
④クラウドから、スマートフォンに通訳結果を返してもらう
↓
⑤スマートフォンで通訳結果を表示・発音する
これくらいの処理が必要なので、今のシステムでは遅延があるのは仕方ないんだろうなとは思います。
特に①・②・④のステップが時間を要しているのではと予想しています。
2.英語の発音スピードが速い
通訳に遅延が発生してしまうので、日本語の会話を出来る限り速く通訳するためだとは思うんですが、かなり英語通訳が早口です。
きっと通常話す速度の、1.5倍から2倍速くらいなんじゃないかなと感じます。
昔、倍速でヒアリングの練習をしていると、倍速に耳が慣れてきて、通常の会話がゆっくり聞こえるなんてことを聞いたことがありますが、どうしても違和感を感じてしまいます。
短時間で聞く分にはいいのですが、慣れるまでは倍速で聞くと疲れてしまうので、とても映画一本分をポケトークライブ通訳をつけながら見るのは苦しいなと感じてしまいます。
とはいえ、発音はしっかりしているので、比較的聞き取りやすいので、ヒアリングの練習になるように感じました。
英語映画をポケトークライブ通訳で鑑賞してみる
逆のパターンも試してみました。
英語映画を、ポケトークライブ通訳で日本語に訳しながら見るという挑戦です。
試した映画①:『ソーシャル・ネットワーク』
せっかく英語(大人向け)の映画で試すなら、エンジニアやビジネス英語が出てくるもので、試してみます。
選んだ映画は、Facebookを話題にした、「ソーシャル・ネットワーク」です。
見始めてみると…。
会話が速すぎて(会話の量が多すぎて)、日本語通訳が間に合いません。
わずか3分ほどで断念しました。
試した映画②:『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
子供用の映画であれば、会話の数も減って、通訳が間に合う事を期待して、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」で試してみます。
通訳した画面だけでは伝わらないですが、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」でも、通訳がかなり遅れてしまいます。
★画像
「ソーシャル・ネットワーク」に比べれば、会話の数も少ないので、遅れる量も少ないのですが、それでも少しずつ通訳する言葉が溜まってきてしまいます。
通訳する前に、次の会話が溜まってしまいます。
スマホの翻訳としては、会話にある程度追従していきますが、通訳音声は遅いです。
どれくらい遅れるかというと、スマホの一番上に表示されている通訳結果を音声出力している感じです。
これは、日本語の性質上なのかもしれません。
同じ意味を伝えるにも、英語よりも、日本語の方が発音する量が多いのかもしれません。
まとめ
ポケトークライブ通訳は、「ながら英語学習」ツールとして非常に可能性を感じました。
特に、日本語映画を英語通訳で観るスタイルは、家族の時間を大切にしつつ、自分の学びにもなる素晴らしい方法です。
一方で、現状では以下の課題もあります。
- ・翻訳のタイムラグ
- ・英語音声のスピードが早すぎる
それでも、リアルな英語に触れられる体験は貴重です。
今後も、日常に英語を自然に取り入れるアイデアを試しながら、無理なくスキルアップを目指していきたいと思います!