ホテルのフロントでの翻訳はどうする?
ポケトークXで英語のお客様の対応をしてみた。
ホテルのフロントでは、訪日外国人のお客様への対応が増えています。
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2025年の訪日外国人数は約4,268万人で過去最高を更新しました。2025年比では約16%増加し、過去最高であった2024年の約3,680万人を大きく上回り、年間過去最高記録となったようです。
※日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2025年12月推計値)」:https://www.jnto.go.jp/news/press/20260121_monthly.html
英語を話せるスタッフがいれば、対応できるものの、英語だけでは対応しきれない場面も出てくるはずです。また、翻訳アプリや携帯型の翻訳機を使う方法もありますが、発話のたびに受け渡しやボタン操作が必要で会話のテンポが崩れやすく、精度への不安を感じる場面も少なくないと思います。
ホテルのフロントでの翻訳は、どう対応すればいいのでしょうか。
今回は、カウンターに置くだけで使えるカウンター用翻訳機「ポケトークX」を使って、実際に英語のお客様対応をしてみました。
ポケトークXがホテルのフロントに向いている、3つの特徴
「ポケトークX」がホテルのフロント対応に向いているのは、カウンター用に特化した3つの特徴
まずはその特徴から見ていきます。
特徴1. 会話が止まらないハンズフリー同時通訳
「ポケトークX」は言語を選んで話すだけで、両面ディスプレイに通訳結果が表示されるため、ボタン操作をその都度挟む必要がありません。
携帯型の翻訳機や翻訳アプリでは発話のたびに機器の受け渡しが発生し、会話のテンポが崩れやすくなります。「ポケトークX」は前面のセンサーでディスプレイが自動的に起動し、発話言語も自動で判別されるため、お客様を待たせずに対応を始められます。
特徴2. 顔を上げたまま話せる両面ディスプレイ
両面ディスプレイには、お客様側とスタッフ側それぞれの面に画面があり、覗き込みや機器の受け渡しをせずに会話できます。チェックインなどの対面対応でも、顔を見ながらアイコンタクトを保てるため、気持ちよく接客ができますね。
サブディスプレイは本体から約30cm離して設置できる着脱式のディスプレイのため、仕切りや段差のあるフロントカウンターにも配置できます。
特徴3. 周囲の声を拾わない音声認識専用マイク
「ポケトークX」には高指向性の音声認識専用マイクが搭載されており、マイクの前に立つ話者の声だけを集音できます。ロビーが混み合う時間帯でも隣のカウンターや周囲の会話を拾いにくく、翻訳結果に雑音が入り込みにくい設計です。
ポケトークシリーズが培ってきた音声認識技術をもとに、会話専用として独自開発しています。
ポケトークXの翻訳の仕組みとセキュリティはどうなっている?

「ポケトークX」はクラウド上の翻訳エンジンを利用し、言語ごとに精度の高いエンジンを選んで翻訳する仕組みになっています。新しく登場する翻訳AIを継続的に評価し、購入後もソフトウェアの更新で翻訳品質が変わっていく可能性があります。

ホテル特有の館内施設名や固有名詞は辞書登録ができ、全端末に一斉に反映できます。セキュリティはISO27001に準拠しており、翻訳した会話データがAIの学習に使われることありません。
ポケトークXで実際に英語のお客様対応をしてみた。
ここからは、ホテルのフロントで行われた対応デモを例に、実際のやり取りがどのように翻訳されるかをご紹介します。英語でお話しされるお客様が、夕食の時間について質問を始めています。
以下から、動画でもご覧いただけます。動画では、中国語での対応事例についてもご紹介しています。
夕食に関しての質問もスムーズにできました
フロントでの対応は、お客様の質問から始まりました。

ルームサービスでの夕食が何時に提供されるかというご質問です。発言とほぼ同時に、ディスプレイに日本語訳が表示されます。 話しかけられた言語をそのまま翻訳できるため、お困りの内容を最初の一言から把握できますね。
ご質問について把握した上で、ホテルのフロントスタッフが食物アレルギーやヴィーガンなど特別なお食事の制限があるかについて、スムーズに質問できました。
ヴィーガン対応のメニューが用意できることを伝えられました
お客様はヴィーガンなので、対応メニューを提供してほしいとご要望です。

ヴィーガン対応のメニューをご用意するということもスムーズに伝えられました。
ピーナッツアレルギーということも、お客様から伝えていただけました
どうやらヴィーガンだけではなく、ピーナッツアレルギーのようです。
ピーナッツアレルギーについてもお客様から伝えていただき、ホテルのスタッフからは厨房に伝えるというコミュニケーションができました。実際の翻訳スピードについては、動画でご確認ください。英語での対応イメージも動画にてご確認いただけます。
ホテルに導入する場合の費用と対応言語数

「ポケトークX」には月額22,000円(税込)、年額220,000円(税込)のレンタルプランと、440,000円(税込)の買い切りプラン(2年間のソフトウェア利用料込み)があります。買い切りプランでは、3年目以降、年間132,000円(税込)のソフトウェア利用料が別途必要です。
対応言語は44言語で、中国語(簡体字・繁体字)に加え、英語や韓国語など訪日客の主要言語をカバーし、どの言語でも双方向に会話できます。
導入前に確認しておきたい運用面のポイント
「ポケトークX」はWi-Fi接続専用でSIM通信に対応していないため、通信環境の確認が必要です。サブディスプレイは本体から約30cm離せるため、カウンターの高さや仕切りに応じた設置も検討できます。
導入に迷う場合は、トライアルやお問い合わせで実機を確認いただけます。
ホテルでの翻訳に関してよくある質問
ここまで紹介してきた内容を踏まえ、ホテルのフロントでの翻訳について、多くの方が気になる点をQ&A形式でまとめました。
Q1. ホテルのフロント業務で翻訳機は必要ですか?
英語対応ができるスタッフがいれば一定の対応はできますが、訪日外国人観光客は英語圏以外の国・地域からの比率も大きいため、英語だけでは言葉の壁が残る場面があります。
翻訳機やアプリを使うことで、対応できる言語の幅を広げられます。「ポケトークX」のようなカウンター用翻訳機であれば、対面のままハンズフリーで対応できる点が特徴です。
Q2. ポケトークXと携帯型翻訳機との違いは?
翻訳アプリはスマートフォンなどで手軽に使え、導入コストを抑えやすい一方、発話のたびに画面を見せ合ったり、受け渡したりする手間が生じやすいです。
カウンター用や携帯型といった専用の翻訳機は、現場での使いやすさを想定して設計されているものが多く、「ポケトークX」の場合は両面ディスプレイでお互いの画面を確認しながら対話できる点が異なります。
Q3. ホテルの翻訳対応には何言語くらい必要ですか?
日本政府観光局(JNTO)の発表では、2025年の訪日外国人のうち、韓国・中国・台湾・香港を中心とした東アジアからの来訪が全体の65%を占めています。中国語に加えて、英語や韓国語など複数言語をカバーできると安心です。「ポケトークX」は44言語に対応しており、双方向に会話できる仕組みになっています。
※参照:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2025年12月推計値)」https://www.jnto.go.jp/news/press/20260121_monthly.html
Q4. 翻訳機の導入にはどのくらいの費用がかかりますか?
翻訳機は種類によって価格帯が異なり、ハードウェア型は数万円程度から、法人向けのクラウド対応型は月額制のものまでさまざまです。
「ポケトークX」の場合、月額22,000円(税込)のレンタルプランと、440,000円(税込、2年間のソフトウェア利用料込み)の買い切りプランが用意されています。
Q5. チェックインが混み合う時間帯でも翻訳機は使えますか?
発話のたびにボタン操作や機器の受け渡しが必要な機器の場合、混み合う時間帯には対応のテンポが崩れやすくなります。「ポケトークX」はハンズフリー型の同時通訳のため、ボタン操作を挟まずに会話を進められる点が、混雑時の対応でも影響しやすいポイントです。
Q6. 実際に翻訳機を導入しているホテルはありますか?
カウンター用翻訳機「ポケトークX」自体は2026年秋発売予定のため、現時点での導入事例はまだありませんが、同じポケトークシリーズの携帯型モデル「ポケトークS」シリーズは、複数のホテルで導入されています。
日光金谷ホテル・中禅寺金谷ホテル(金谷ホテル株式会社)では、フロントやレストランでの会話に活用しており、アレルギー確認やメニューの案内にも役立っているとのことです。
https://pocketalk.jp/column/allcases/kanayahotel
THE HOTEL SANRAKU KANAZAWA(株式会社ケン・ホテルマネジメント金沢)では、チェックイン対応やレストランの予約代行に使われており、対応にかかる時間が半分程度に短縮されたとのことです。
Sep 2, 2026, 8:03:06 PM公開
