文学作品は訳せる?

文学作品は、会話シーンが多かったり、心情や情景の表現も多く、細かいニュアンスを含め理解するのは難易度が高いですよね。
「行間を読む」という言葉があるぐらいですが、ポケトークのカメラ翻訳で、どこまで翻訳できるか検証してみます。

The Little Prince(星の王子さま)

まずは世界的に有名な「星の王子さま」で検証していきます。ページを丸ごと撮影すると、すぐに翻訳結果が表示されました。

原文

"The things that are most important cannot be seen with our eyes," repeated the little prince. He wanted to be sure that he remembered this.
"It is the time you spent for your rose that has made her so important."
"It is the time I spent for my rose . . ." repeated the little prince. He wanted to remember this.
“People have forgotten this truth," the fox told him. “But you must not forget it. You are forever responsible for what you have tamed. You are responsible for your rose ..."
“I am responsible for my rose ..." repeated the little prince. He wanted to remember.

翻訳結果

「最も重要なことは、私たちの目には見えません」と王子さまは繰り返しました.
王子さまは、このことを覚えているかどうかを確認したかったのです.
「あなたがバラのために費やした時間こそが、彼女をとても大切にしたのです.」
「それは、私のバラのために費やした時間です. . . 」と小さな王子は繰り返した。彼はこれを覚えておきたかった。
「人々はこの真実を忘れた」とキツネは彼に言った。 「でも忘れてはいけません。あなたは、自分が飼いならしたものに対して永遠に責任を負います。あなたはあなたのバラに責任があります...」
「私は私のバラに責任があります...」 王子さまは繰り返しました。彼は覚えておきたかった.

“ He wanted to be sure that he remembered this.”を直訳すると「彼は~~~。」となりますが、前の文章を受けて”He”を「王子さま」と訳せました。
また、会話文とそれ以外で文体が違っており、文脈に合わせた訳ができました。
文章としては不自然なところもありますが、おおよその意味は読み取れるのではないでしょうか。

I Am a Cat(吾輩は猫である)

続いては、代表的な日本文学作品の1つ「吾輩は猫である」で検証していきます。
英訳版の作品"I Am a Cat"を、さらにポケトークで日本語に翻訳して、どれくらい自然に読めるのか試してみます。

原文

I am a cat. I have, as yet, no name,
Where was I born? I have no idea. I only remember crying in a dark, wet place. That was where I first laid eyes on a human being. It was the most dangerous type of human, too, as I later learned: a college student. They say that college students sometimes catch, cook, and eat us cats. I knew nothing of this at the time, however, and wasn't especially afraid. When he lifted me up in his hand, it was simply like riding on a cloud

翻訳結果

吾輩は猫である。まだ名前がない、どこで生まれたの?何も思いつきません。暗くて濡れた場所で泣いたのを覚えているだけです。そこで私は最初に人間に目を向けました。私が後で学んだように、それは人間の最も危険なタイプでもありました:大学生。大学生は時々私たちに猫を捕まえ、料理し、そして食べると彼らは言います。しかし、当時私はこれについて何も知りませんでした、そして特に恐れていませんでした。彼が私を手に持ち上げたとき、それは単に雲に乗っているようなものでした

なんと、“I am a cat”を「吾輩は猫である」と訳せました。「私は猫です」になるかと思ったのですが、AIの進化に驚きました。
全体的に意味は通じるものの、英訳版を現代語に再翻訳した文章なので、元の作品と比べるとさすがに違和感がありました。

文章としては不自然なところもあるが、おおよその意味は理解できる

作品名や有名なフレーズはしっかりと固有の表現ができており、AIの進化を感じました。
日本語の文章では一般的には省略するような単語も忠実に翻訳しているため、不自然な部分もありますが、
全体的な意味はおおよそ理解できました。
語学の勉強や趣味の一環として、洋書がより身近に感じられるきっかけになりそうです。

出典

The Little Prince
・ 著者: サン=テグジュペリ (著者)、寺沢美紀 (訳者)
・ 出版社: IBCパブリッシング

I Am a Cat
・著者: 夏目漱石 (著者)、R・F・ズフェルト (訳者)
・ 出版社: IBCパブリッシング

検証テーマ募集中

こんなことも出来る?という検証テーマがあれば、ぜひお気軽にお寄せください。
製品担当がすべて確認させていただき、次回の検証テーマの参考にさせていただきます。

ありがとうございます

検証テーマのリクエストをいただき、ありがとうございます。
実施を検討させていただきます。

記事一覧に戻る