
カリスマ通訳者の英語学習法
関谷英里子 コラムvol.3
妥協しない英語を話そう
関谷英里子です。
相手の話す英語は、なんとなくわかる。
自分もカタコトならなんとか・・・という方、多いのではないでしょうか。
ここからが頑張りどころです。
本当はこんなことが言いたいのだけれど、
英語ではその場しのぎの対応をしてしまっている人もいるのではないでしょうか。
過去の記事はこちら:
お茶を濁したような英語、話していませんか
とっさのひと言って出ないんですよね。気持ちはとてもわかります!
ですが、お茶を濁したような英語を続けていては、表現の幅は広がりません。
どう言えばいいのかポケトークに教えてもらいましょう。
たとえば、簡単な文章から。
「確認しますね。」
I will check.
「確認してメールしますね。」
I’ll check and email you.
英語を学んでいる皆さんでしたら、簡単に作れる文章かもしれません。
実際にオフィスシーンでよく使える表現です。
ですが、いつもこのワンパターンでは英語力は上がっていきません。
すぐに回答できないときのことを考えてみましょう
具体的なシーンを想定して、使いそうな表現をまずは日本語で作ってみてください。
ポケトークを使って、英文にし繰り返して言うことで、いざという時に新しい表現で話すことができるようになるはずです。
それについては考えさせてください。
Let me think about it.
メールを確認してから電話しますね。
I’ll call you after checking the email.
まずは上司の承認を得たいと思います。
First of all, I want to get approval from my boss.
あいにくそのデータが手元にありません。
Unfortunately, I don’t have that data at hand.
また、メールに書くには少々カジュアルですが、
口頭のやりとりであればこのようなニュアンスも伝えられます。
細かく計算してみないと何も確約できないのですが、たぶん当社でできると思います。
I cannot promise anything unless I calculate it in detail, but I think we can do it.
たぶん大丈夫だと思いますが、確認してからもう一度連絡します。
I think it’s okay, but I’ll check and contact you again.
ビジネスシーンを取り上げましたが、旅行の機会でも、具体的なシーンを想定して、
事前にポケトークを使ってシミュレーションをしておくと、格段に英語表現の幅が広がると思います。

プロフィール
通訳者として独立後、各種国際会議のほか、アル・ゴア元アメリカ副大統領、ノーベル平和賞受賞ダライ・ラマ14世、フェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ、ヴァージン・グループ創設者リチャード・ブランソン会長など、多数の世界的なVIPの講演にて同時通訳を務める。NHKラジオ 入門ビジネス英語の講師を務めたり、日本通訳サービスの代表として起業家の一面も。